リディアンスケールについて
今回からメジャー系のダイアトニックスケールについて説明します。ちなみにⅠ△7に対応するスケールはイオニアンスケールですが、これはメジャースケールと同じなので割愛させて頂きます。
今回はリディアンスケールです。
【完全4度を半音上げる】
リディアンスケールはメジャーのダイアトニックスケールの4番目の音からスタートしたスケールです。keyがCの時は対応するコードはF△7(Ⅳ△7)になります。
メジャースケールと見比べると4度を半音上げるとリディアンスケールになります。
なので、リディアンスケールの特徴音はこの増4度になります。完全4度はコードトーンの長3度の半音上になり、コードトーンとぶつかるためあまり長く伸ばしていると聴こえは良くありません(アヴォイドノート、と言ったりします)。
リディアンスケールだとこれが増4度になるので3度との距離が全音になるので4度の音を気にせず使えます。スケールの印象としては、ルートと増4度でトライトーンが形成されているので、普通のメジャースケールより少しだけ不協和な雰囲気が出ている気がします。落ち着きのあるメジャースケールに比べるとクールな印象ですかね。ジャズだと、◯△7でリディアンスケールを使う場合が多いです。
今回はリディアンスケールでした。メジャースケールが体に染み込んでいれば、たった1音ですが違和感を感じるかと思います。そこをしっかり意識してみましょう。参考になれば幸いです。